Systematics Agenda 2000

American Society of Plant Taxonomists, Society of Systematic BiologistsならびにWilli Hennig Societyが中心となり、1994年2月に出されたアジェンダ、Systematics Agenda 2000(以下SA2000)の日本語訳を以下に掲載する。
生物多様性問題の理解と方策を練る際における、系統分類学の重要性を訴え、行動計画を表明しているものである。生物多様性問題において、分類学の位置付けがほとんどなされていない日本において、この問題における国際的動向の一面をみる手がかりになればと思う。

なお、写真に関しては、版権の関係から原本のものは使用していない。

(訳:小島純一・伊藤哲也・萩原康夫)

いくつかの訳語について

TaxonomySystematicsも日本語では「分類学」と訳されることが多い。ここでは、SA2000の用語集にある意味に従い、Taxonomyを「分類学」、Systematicsを「系統分類学」と訳した。また、Classificationは「分類」とした。

Nationalは多くの場合「国立」という意味で使われているが、日本の場合の「国立」というと政府権限のもとに全てがおかれているというイメージが強いので、そのまま「ナショナル」とした。ここでいう、「ナショナル」は資金の全てもしくは大部分が国から出ているというもので、運営がすべて政府権限のもとにあるというものではない。また、「国を代表する」という意味合いももたせている。

Collectionの適当な訳語が見当たらないのでそのまま「コレクション」とした。博物館等に所蔵・管理されている標本の総体とほぼ同じ意味である。

巻頭言
地球規模での不可避な任務
系統分類学:生物多様性の科学
なぜ生物多様性が重要か?
SA2000: 生物圏を図示する
使命(Mission)1
使命(Mission)2
使命(Mission)3
挑戦に応じる:系統分類学における行動計画
地球的利益をめざした地球的協力
Systematics Agenda 2000への投資
用語集

テクニカル・レポート(こちらの訳は準備中)